ヴィラージュの一員として【ヴィラージュ虹ヶ丘】

新百合ヶ丘駅とあざみ野駅のどちらからもアクセスでき、様々な路線の乗り入れが多いエリア、川崎市麻生区。王禅寺という閑静な住宅街を抜け、大きなグラウンドの前にヴィラージュ虹ヶ丘はあります。

 

1階の看護小規模多機能型居宅介護のフロアーでは、ご自宅での生活を中心に暮らしながら、ヴィラージュ虹ヶ丘ではショートステイと訪問介護・看護が利用できます。2階はご利用者さんの定員が29人という小規模かつ、川崎市在住の方に入居は限られた地域密着型の特別養護老人ホームとショートステイがあります。

 

この日は立冬にもかかわらず、お出かけするご利用者さんを見送るように、暖かい日差しがありました。月ごとで催されるイベントの一つとして、紅葉の始まった王禅寺ふれあい公園へドライブと散歩へ。「いってくるね~!」とご利用者さんたちは元気に出発して行きました。


まずは自分がやってみる

鮮やかなオレンジのスポーツシューズがよく似合う施設長の一ノ瀬さん。学生時代からハンドボールや軟式野球、現在はロードバイクが趣味なだけあって、スポーツマンらしいさわやかさがあります。施設長として、1年前に同法人のヴィラージュ川崎から異動してきました。

 

13年前に介護の世界に飛び込んだ一ノ瀬さんは、相談員やケアマネージャーを経験したことから、きちんとした根拠に基づいた介護ができることがプロの介護士であること、ご利用者さんをあらゆる角度から見て、可能性を広げるICFの考え方に基づいたケアプランの大切さに気付きました。

 

多くの特別養護老人ホーム(以下、特養)が、ご利用者さんの定員を80人~120人と設定しているのに対し、ヴィラージュ虹ヶ丘は定員が29人と、特養としては規模が小さく作られています。規模が大きい施設では複数のフロアーにご利用者さんも職員さんも分かれてしまい、同じ施設の職員さんであっても直接的に関わる機会が少なくなりがちです。ヴィラージュ虹ヶ丘は特養が2階のみにあり、1フロアーならではの一体感が生まれ、行事に取り組む際の団結力にもつながっています。

 

オープンから2年間は、ヴィラージュ虹ヶ丘で初めて介護の仕事に就いた職員さんも多く、目の前の出来事にひたすら向き合う忙しい日々でした。今年で3年目になり、ようやく職員さんも育ち始めました。

 

「これからはさらにご利用者さんの代弁者として、気づきを持っていってもらいたい」

 

そう語る一ノ瀬さんがまず始めたのは、施設の清掃でした。床や窓、ご利用者さんが使う車椅子。「誰かがやればいい」と置いてきてしまいがちな仕事の代表格であった掃除に、まずは自ら取り組みました。

 

「環境が綺麗でないと、気持ちもすさんでしまうものですから」

 

見本を見せてから、職員さんにもやってもらうことで結果は変わりました。

 

「このご利用者さんに、なぜこの介助をするのだろうか?」

 

先輩のしている介護を見習い育ってきた職員さんに、そう尋ねてみても、行っている介助の根拠ではなく、「先輩がやっていたから」という理由が返ってきてしまう。先輩を見て介護をするのではなく、ご利用者さんのニーズを引き出す、根拠を持った介護に変えていきたいのです。


ご利用者さんのご家族の面会が多いことは、ヴィラージュ虹ヶ丘の特徴の一つです。100歳の伊藤さんを訪ねてきた娘さまは、「母の好物をもってきました」と、大好きな長芋をとろろにしてお土産に持参してくれました。

 

カメラを構える私を見つけて、娘さまがお母さまに話しかけると、にっこりと目を細めてくれました。

「あ!!今、笑ってくれましたね」

職員さんも一緒になって笑っています。娘さまも嬉しそうに、「一時は体調が優れなくて、もうだめかと思ったけれど、職員さんが良くしてくださるからこんなに元気になりました」と語ります。

 

職員さんはご家族と顔なじみになることで、ご利用者さんの意外な特技や好みなどを教えてもらえるばかりでなく、ご利用者さんの様子をご家族にこまめに伝えることができます。そうすることで、職員さんとご家族が一体となって、ご利用者さんの生活を見守れるようになるのです。


心地のいい場所をつくるのが仕事

今日のショートステイのご利用者さんのお好みは昭和の歌謡曲。ユニットに入ると、流れているメロディーに合わせて鼻歌が聞こえてきます。折り紙の綺麗なコスモスが壁に飾られ、まるでお花畑のよう。

 

「そろそろクリスマス飾りを用意する頃ですね」と、ご利用者さんと相談する介護職員の橋本さん。腰が曲がっているご利用者さんを席に案内する際に、さっと自然に目線の高さを合わせて話している姿が印象的でした。

 

橋本さんが仕事をしていて楽しいのは、入浴の介助をしている時間だと言います。「湯舟に入ってリラックスしたご利用者さんと話をしたり、昔話を教えてもらったりして和む時間。もちろん身体の様子を観察することも大事です」

 

「介護は物を売る仕事ではないので、私の仕事はご利用者さんが心地のいい場所をつくることだと思っています」

 

自然と出てきたその言葉に、ご利用者さんと目線を合わせる姿勢が重なりました。


100歳のご利用者さんと18歳の介護職員である東さんの、82歳差ツーショットの瞬間がこちらです。

 

「覚えることが多くて最初は大変でした」と思い出す東さん。同じユニットの職員さんたちとふざけあう若さがまた、その場の明るさを作っています。彼女がのびのびと働いている様子からも、職員さん同士の仲の良さが感じ取れました。


集(つどい)の場

道路に面した大きな窓には、「集」と描かれた手作りの暖簾(のれん)が揺れています。そこはヴィラージュ虹ヶ丘の1室。地域交流室として、虹ヶ丘の住民の方々に開放しています。特養には地域交流室という地域の住民が使えるスペースを必ず設けなければならない決まりになっていますが、施設の研修目的に使用するだけで、実際に開放されているところは多くありません。

 

ヴィラージュ虹ヶ丘の建設にあたって、虹ヶ丘は住宅が多く、地域に集える場がないことから、地域住民から要望が多く上がったことで、地域交流室にはカフェが作られました。施設の入り口手前にカフェへ直結の入り口があり、特養に用があるわけでなく、お茶を飲むだけでも入りやすいつくりになっています。

 

仕切りの壁は必要な時には折り畳むことができ、となりの会議スペースとカフェを合わせて広く使えるようにもなります。カフェと言ってもお店とは違い、誰かの家に招かれたような肩ひじの張らない空間であり、コーヒーや紅茶を飲みながら町内会の打ち合わせなどにも使われます。

 

ひと息つこうと中に入ると、気さくな店員さんが迎えてくれました。地域の方がボランティアで運営も順番に担当しています。「自分たちの場所を自分たちで作っている」そんな意識があるように見えます。


80代になる店員の香月さんのおすすめで頂いたゆず茶は、高知県馬路村のゆずジャムを使い、ほんのりとした甘さとゆずの香りでほっと温まります。


「ここが出来て良かったわ。ボランティアに来るのは週に1回だけど、あまり無理をすると家族も心配するから、身体の調子に合わせて。最初はコーヒーをお出しするにしても、つまずいたりしてひっかけたりしたらどうするのかと心配もされたけど、3年間で1度も失敗したことはないのよ」

 

写真右側に映る香月さんの80歳を超えているとはとても思えない、身体と気持ちの元気さに驚かされました。月に1回、ボランティアとして店に立つ北原さんと香月さんによる、あれこれ話しながらのゆるやかなもてなしに、心が和みます。

 

「こうして動いていると気持ちが良いものよ」

 

子供を立派に育て上げ、お孫さんもいるという香月さん。ヴィラージュ虹ヶ丘ができ、「集」が生まれたことで、気の合う友人と店に立ち、私のように訪れた人と話せるようになりました。集(つどい)の場に人が集まることで、会話が生まれ、コミュニケーションをはかることができます。香月さんの楽しそうな話を伺っていると、どれだけ歳を重ねても、人はどこかで誰かとつながっていたいと願うものだと思えます。

 

ヴィラージュ虹ヶ丘のヴィラージュには、フランス語のvillage から由来し、村という意味があります。

「ヴィラージュ虹ヶ丘を単なる老人ホームではなく、地域の拠点にしたい」と一ノ瀬さんが話してくれたように、虹ヶ丘という街の一員として、地域に開かれた場所でありたいと願うのです。


「半袖でも過ごせるくらい暖かくて、公園に遊びに来ていた子どもたちとも話せて、楽しい散歩になったみたいです」

 

公園から戻ってきた職員さんとご利用者さんの表情は満足げです。

 

カフェでお茶を飲みながら、ふらりとヴィラージュ虹ヶ丘へ行ってみてもいい。ご利用者さんが公園に出かければ元気に走り回る子供たちの姿がまぶしく思えたり、「こんにちは」とあいさつを交わしたり。施設から外に出かけて行くこと、施設に気軽に足を運んでもらうこと。その両方向からのコミュニケーションがあることで、ヴィラージュ虹ヶ丘で暮らすご利用者さんも、働く職員さんも、虹ヶ丘という街の一員だと認めてもらえるのです。


採用情報

施設・事業所名称 特別養護老人ホーム ヴィラージュ虹ヶ丘
 サービス形態 特別養護老人ホーム、ショートステイ、看護小規模多機能型
 勤務場所 川崎市麻生区虹ヶ丘1-22-1-2
 最寄り駅・アクセス

小田急線新百合ヶ丘駅または東急田園都市線あざみの駅からバスにて、虹ヶ丘営業所下車徒歩4分

募集職種 介護職員
雇用形態 常勤
仕事内容 地域密着型の特別養護老人ホームで入居されているご利用者さんの食事や入浴など生活全般を支える仕事です。ご利用者さんのご家族の面会も多く、地域の方が運営するカフェにも出かけたり、交流が多くあります。
給与

基本給154,000円~/月(最終学歴高卒の場合)、住宅手当5,000円、資格手当(初任者研修)2,000円、(介護福祉士)6,000円、夜勤手当8,000円/回、早番・遅番手当500円/回、処遇改善手当4000円/月

勤務時間

早番7:00~15:30、普通8:30~17:00、遅番10:30~19:30、夜勤17:00~翌10:00

休日

4週8休、年間休日113日

資格 初任者研修修了者以上
ボーナス

年俸制

基本給の3カ月分を、12カ月で割り、試用期間(3カ月)終了の後から月々お支払いしています。 (154,000円×3カ月÷12カ月=38,500円/月)

夜勤 17:00~翌10:00 月5回程度
交通費 通勤手当 50,000円/月
社会保険

完備

車通勤 不可 バイク可
昇給 毎年4月
選考基準・プロセス 面接にお越しください
見学 OK
その他  


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介護のプロとして、根拠のある介護を追い求める特別養護老人ホーム。かっこいい介護士を目指したい方はぜひ。

町田、鶴川

「介護って何も難しくない」、「まずはご利用者さんと関わる時間をつくろう」大事にしているのは介護の基本です。そして基本のその上に、これから何が作られてゆくのか楽しみです。

たまプラーザ