株式会社アイケアのもう一つの事業の柱である、放課後デイサービスの「アイ・らんど」を訪れました。個人的なことですが、代表取締役の鎌田さんとは飲みに行って町田の介護業界について熱く語る仲であり、とても信頼を置いている人物です。
飲食業界で敏腕をふるっていた鎌田さんは、ある日突然、会社から介護事業を手掛けるように言われました。最初は手探りで取り組んでいましたが、次第に根底にあるものは飲食業界と同じだと気づいたそうです。サービスの価値を高めて満足してもらい、笑顔を生み出し、また来るね(来てね)と言ってもらうことに力を注ぐのは、介護も飲食も同じなのです。
介護サービスの価値を高めることを通じて、互いに切磋琢磨し合える、明るいチームづくりを大切にしている、と鎌田さんは言います。
明るいチームといっても、言葉だけはぼんやりと抽象的なので、自らが先頭に立ってスタッフの結婚式のムービーをつくったり、ホワイトデーには男性スタッフたちの写真で構成されたカレンダーをつくって女性スタッフたちに配ってみたり、アイケアオリジナルのクリアファイルやマグカップを作製したりしました。本当はこういうの好きじゃないんだけどね~、とごまかしながらも、本当はこういうのが好きであることが伝わってきます。
「先日はアイケアの女性スタッフによる女子会が行われました。ちゃっかりお金も持って行かれましたけど(笑)」と語る鎌田さんは嬉しそう。
明るいチームづくりの一環として、チャット形式の情報共有ツールを導入してみたりという創意工夫にも事欠きません。
放課後等デイサービスである「アイ・らんど」は、障害のあるお子さんたち(小学校1年生から高校3年生まで)を対象とした、10名定員の放課後における療育サービスです。
「第3の場所として位置づけています。自分の家と学校だけで完結してしまうのではなく、もうひとつの安心できる場所です」と保育士の堀江さんは言います。
たとえば、働く私たちであっても、仕事場と家庭とを行き来するだけでは、正直息が詰まってしまいますし、新しい人間関係も構築できません。第3の場所、いわゆるサードプレースと呼ばれる場所は、日常に彩りを与え、また新しい人間関係が生まれる場所でもあります。
アイ・らんどではさらに、何かを学んでもらいたいとも願っています。楽しく遊ぶだけではなく、アイ・らんどに通うことで何かができるようになってゆく。
たとえば、「ありがとう」と言えるようになったり、『○○を貸してください』とお願いができるようになったり。そのためには、「支援者である自分がどのように振舞い、どのような言葉を使い、どのような態度で接するかが大切。自分たちのしっかりとした姿を見せることで、彼ら彼女たちにできることが増えると嬉しい」と堀江さんは語ります。
時折、自分たちの言葉遣いや仕草を子どもたちが真似していることに気づき、はっとさせられるそうです。彼ら彼女たちは私たちの鏡なのです。
学校が終わったお子さんたちが、お昼過ぎからパラパラと集まってきて、16時半にもなると賑わいを見せ始めました。
すると突然、避難訓練が始まりました。楽しみながらも真剣に避難する子どもたち。ひとつのイベントとして、いつも行っているのかと尋ねてみると、今日はたまたまですよと笑われました。私はたまたま避難訓練の日に居合わせることができたのでした。
訓練が終わり落ち着きを取り戻すと、おやつの時間がやってきました。いつの時代も子どもたちはおやつが大好き。私も仲間に入りたいのを必死でこらえて、彼ら彼女たちの姿を撮り続けました。
初対面にもかかわらず、全く気にすることなく至近距離で写真を撮らせてくれ、時にはピースサインをくれたり、ファインダーをのぞき込んで来たり、改めて子どもは大人と比べて距離感が近いと感じました。
かつては特別養護老人ホームで働いていたこともある管理者の平田さんは、高齢者介護と障害者支援の違いについて、
「お年寄りの方には寄り添うに接していましたが、障害のある子どもたちにはそれだけではいけないと思っています。言うべきことは言う、伝えるべきことは伝えるのは、彼ら彼女らには未来があるからです。私たちは子どもたちの未来をつくっているのです」と語ってくれました。
子どもたちの未来をつくる営みはその後も続きました。18時までお預かりをして、そこから3台の車に分乗し、それぞれの家庭へと見送りするのが1日のおおよその流れです。放課後デイサービスの現場を見て、塾に雰囲気がそっくりだと感じました。
子どもたちに年齢や距離感が近くて、子どもたちと接するのが好きで、子どもたちから好かれるタイプの人にはピッタリの仕事ですね。
子どもたちの第3の場所には、笑い声が溢れていました。そこが放課後等デイサービスであることを知らなければ、ひとつの家庭のようにも見え、また見かたを変えると学校のクラスのようでもあります。
家庭と学校の中間地点、いや良いところどりと言うべきでしょうか。愛情や安心、友情や教育がそこにはたしかに存在しているのです。
「和顔愛語(わげんあいご)」という仏教の言葉があります。
温和な顔つきと、穏やかで思いやりのある話しぶりという意味です。私たちが温和な表情で誰かに接すれば、その周りにも温かさは広がります。私たちが穏やかな言葉で誰かに話しかければ、その周囲にも穏やかな言葉が飛び交います。
私たちの鏡でもある子どもたちを通して、ご家庭へ、学校へと広がってゆく。もちろんその逆も然り。私たちは和顔愛語をもって、子どもたちの未来をつくってゆくべきなのです。
放課後等デイサービス アイ・らんど
【正社員】 月収例231,500円~280,000円 賞与:年2回合計3.0か月分※前年度実績
【パート】 時給例1,020円~1,200円
待遇 ・交通費実費支給 ・社会保険(労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金) ・車、バイク通勤可 ・昇給あり(年1回) ・制服貸与
勤務地 ①町田市旭町2-12-2 ②町田市成瀬7-10-6-110 ③町田市山崎町2055-2グランハート町田C-113
アクセス ①JR横浜線・小田急線町田駅からバス「浄水場前」下車徒歩5分 ②JR横浜線成瀬駅から徒歩13分 ③JR横浜線・小田急町田駅からバス「山崎団地入口」下車徒歩5分
勤務時間 【正社員】10:00~19:00(実働8時間) 【パート】1日5時間程度からご相談ください
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