お給料は月収ではなく、年収で比べることをオススメする理由

「同じ地域にある施設でも、月給が20万円ほどから30万円を超えるところまで、なぜ大きな差があるのですか?」

 

仕事探しをしている生徒さんが大手求人誌や求人サイトを見て、不思議そうに質問をしてくれました。この質問は多くの方から過去にも受けたことがあります。介護・福祉の仕事を探す際に給与の全体構造を知っておくと、結果に納得できる就職へと一歩近づけるはずです。

 

介護・福祉の仕事と一言で言っても、サービスの種類や勤務時間、ご利用者さんの様子(障害・病気の状態)もさまざまです。サービスの種類が違うのであれば、例えばデイサービスと特別養護老人ホームの給料が異なることは腑に落ちます。しかし、同じサービスである特別養護老人ホームとすぐ近くにある特別養護老人ホームのお給料に開きがあることには疑問が浮かぶはずです。

 

ポイントは給料を見る際に、単純に月収を見るのではなく、年収に置き換えて比べてみることです。月収に12か月を掛けて、賞与等(年末手当等の月収に含まない手当)を足すとおおよその年収になります。なぜあえて年収に置き換えるのかというと、実は月給には表記のバラつきがあるため一概に比べにくいからです。

 

施設・事業所によってさまざまな手当が月給に含まれている場合もあれば、同じ名目の手当でも賞与のように数か月分をどこかのタイミングでまとめて支給する場合など、さまざまな手当の支給のタイミングによって金額が左右される月収で比べることはフェアではないのです。

 

処遇改善手当は、月ごとの支給と数か月分をどこかの月にまとめての支給と施設ごとにバラつきが生まれる代表的な手当です。およそひと月で15,000円ほど(施設・事業所が取得している処遇改善加算によって金額は異なります)支給されます。この手当が加味された月収なのか否かで見え方は違ってくるでしょう。

 

また、賞与についても、ある施設では基本給×4か月分の支給があったり、他の施設では1か月分しか支給がなかったりします。年収で考えてみると、かなりの差になることが分かりますよね。

極端に言うと、上記の図のように月収は多く見えても賞与が少ない施設・事業所や、月収も賞与もバランスよく支給されているおかげで年収は良い施設・事業所があるのです。多くの求人誌や求人サイトでは、お給料の表記は月収になっているので、実は後者のような施設・事業所が埋もれてしまいがちです。

 

長く働き続けられる職場を見つける際には、給料や勤務時間、通勤時間など数字で比べられる情報と、その施設内のご利用者さんや働いている職員さんの雰囲気などの自分の目や耳、肌で得る情報の双方を兼ね備えて考えることが大切です。

(影山)