「うちは、綺麗な人が多いです」
施設長の川亦(かわまた)さんは胸を張って、こう話されました。介護の業界において、様々な取り組みをしている施設は数多くありますが、某有名カフェのように、ついにビジュアル重視の採用に力を入れ、美男美女を集める施設が現れたのかと私は驚きました。そんな浅はかな勘違いに、最後まで疑いを抱かせないほど、かりん・町田で働く職員さんは印象の良い方ばかりでした。
まずは事務の職員さんたちが、入口で温かく出迎えてくださいました。望月先生が介護職員初任者研修の初日、「人の印象は出会ったときの最初の6秒で決まる」と教えているように、施設の印象も入口を入ったときに決まってしまうものです。ほら、ハートフルな声が写真からも聞こえてきそうですよね。
かりん・町田は、開所から今年3年目を迎える、まだまだ生まれたばかりのユニット型の特別養護老人ホーム(以下、特養)です。
施設全体に一元化した考えを浸透させるのではなく、ユニットごとに職員さん同士で考え、導き出した方針を大事にしています。ご利用者さんは、それぞれに望まれることも、出来ることや出来ないことも違うため、それをどのように支えるか、職員さんは常に考えています。
ユニットの入口も家の玄関ととらえ、思い思いに表現されています。ウェルカムスペースや壁飾りが可愛らしいイラストで統一されたユニットもあれば、共有スペースに青々とした緑がまぶしいほど観葉植物を多く育てているユニットもあります。
「そこに住むご利用者さんが心地よいと感じられるスペースになるよう、もっともっと個性を出していってほしい」と川亦さんは話されます。
湘南ケアカレッジの卒業生である諏訪さんも、もちろん美女の一人。ご利用者さんの入浴介助を終え、サウナのような浴室から戻られたとはまったく感じさせない涼しげな様子で、流れるように仕事をされていました。私はその動きについて行けず、どこでシャッターを切ろうか右往左往してしまいました。
「2カ月前から作り始めていました」
諏訪さんにそう言われ、ふと壁を見てみると、折り紙で1輪1輪つくられた紫陽花が来たる梅雨を待っています。2か月前ということは、ひな祭りのころから、紫陽花の準備をしていたことになります。
私が特養に勤めていた時も、こうした季節の物をご利用者さんたちとよく作っていました。その時期に合わせて飾るためには、何カ月も前からの準備が必要になり、日々の業務の合間に、準備を整えます。
自分ひとりでは到底つくれませんので、限りある時間の中、ご利用者さんたちや他の職員さんと協力することで初めて形にできるのです。その苦労が分かるだけに、今年の最初に見た紫陽花は本物よりも遥かに綺麗に見えました。
「〇〇さんの11時バイタル計りました」
介護職員さんが、体調変化のあったご利用者さんの、血圧や体温、ご様子を看護師に内線で報告していました。介護の現場ではよく見られる光景ですが、報告をする介護職員さんから自然に笑みがこぼれていたのを見て、介護・看護間の隔たりがないように感じました。
どの部署やユニットの入口にも、担当する職員さんたちの顔写真が掲示してあります。厨房の入口にも調理員さんの写真があることに驚いていると、「この施設で働く以上は、みんな運命共同体だからね」と川亦さんは教えてくれました。
「利用者さんを中心に、一番近くに介護職がいて、その周りに看護職、事務職、調理員、運転手と円が広がっていくんですよ」
介護職の上に看護職がいるのではなく、介護職のとなりに看護職がいる。上下ではなく、左右の繋がりという共通意識があるからこそ、情報はどこかでため込まれることなく生きた状態で行き交います。挨拶が行き届いていることや、多職種間でもコミュニケーションが盛んなことが、結果的にご利用者さんの生活をよりよいものしているのです。
「ある一方から見たときに良い人であったとしても、角度を変えて見ると、嫌な人に見えてしまうかもしれません。逆も同じです」
人の印象の良し悪しは、実はその人に対する見方次第なのだと話されます。ある固定された一方向からだけではなく、多角的にとらえることによって、職員さんの良い面を見つけることができる。それは、出来ないことではなく、出来ることに目を向けその方の可能性を引きだしていくという、ICF(国際生活機能分類)の根本的な考え方にも似ています。
取材も佳境に差し掛かったとき、またしても川亦さんから美男・美女の話が・・・。
「どうですか。うちの職員は綺麗な人が本当に多いでしょ?顔の作りだけじゃなくて、ここがね」と胸をポンと叩いた瞬間、私は自分が勘違いをしていたことに気付き、恥ずかしくなりました。
かりん・町田での「美男・美女」の基準は、決して顔の作りなどの見えている容姿だけではなく、見えない心のことだったのです。
施設に一歩入った瞬間に、「こんにちは」と職員さん側から声をかけてくださった姿勢、ご利用者さんに季節感を届けようとする気持ち。どれも職員さんの内側から溢れてくるもので、たしかにそれを綺麗だと私も感じていたのでした。綺麗な心をもつ美男・美女が集う施設で、あなたも働いてみませんか?
施設・事業所名称 | 社会福祉法人 永寿会 特別養護老人ホーム かりん・町田 |
サービス形態 | 特別養護老人ホーム、ショートステイ |
勤務場所 | 〒194-0035 東京都町田市忠生1-2-7 |
最寄り駅・アクセス |
小田急線、JR横浜線町田駅からバスにて忠生公園入口下車 |
募集職種 | 介護職員 |
雇用形態 |
①正社員②パート |
仕事内容 | 特別養護老人ホーム(77名入所)ショートステイ(8名入居)での勤務となります。食事、排泄、入浴介助、レクリェーション等介護全般を担当していただきます。あたたか、いきいきをモットーとして入居者の生活を支えます。 |
給与 |
①基本給172,000円~215,000円 処遇改善手当12,000円/月、夜勤手当6000円(処遇改善手当1500円含む)、住居手当最大20,000円、扶養手当最大20,000円 ②985円~1,100円/時(+処遇改善手当70円/時) |
勤務時間 |
7:00~16:00、10:00~19:00、13:00~22:00、22:00~翌7:00 |
休日 |
①年間休日110日(4週8休、夏季休暇2日、冬期休暇4日) ②シフト制による |
資格 | 初任者研修修了者以上 |
ボーナス | ①年2回(4.1カ月) |
夜勤 | ①月4~5回 |
交通費 | ①実費支給上限20,000円/月、②実費支給上限720円/日 |
社会保険 |
①雇用 労災 健康 厚生 財形退職金共済:加入 ②雇用 労災 |
車通勤 | 可(無料駐車場あり) |
昇給 | |
選考基準・プロセス | 面接にお越しください |
見学 | OK |
その他 |
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